
双葉郡北部にある葛尾村でまた新たなチャンレンジが始まっています。葛尾村は浜通りに属しますが、太平洋沿岸から内陸に約30km、阿武隈山系の中ほどにあり、村内には天王山(1,057m)を筆頭に多くの山々に囲まれた山間の村です。そこで、全国的にも珍しい「ブラウンチーズ」がつくられています。キャラメルのように甘く、濃厚な味わいを持つそのチーズは、震災後の村に新しい風を吹き込む存在となりつつあります。
手がけるのは「Wisteria株式会社」。代表の遠藤祥貴さんは造園業を営みながら、葛尾村のヤギ牧場「かつらおファーム」の運営を委託で受け、チーズづくりに挑んでいます。そして、その挑戦を支えるのが、カフェスタッフやイベント企画の経験を持ち、ヤギに魅了されてこの事業に加わった木下麻美さんです。
二人が目指すのは、廃棄されるものに新しい価値を見い出し、持続可能な地域の未来へつなげていくこと。そこには「未来の子どもたちの幸せへとつなげたい」という強い願いが込められています。
夢への挑戦はまだ始まったばかり。奮闘する様子と貴重なブラウンチーズの世界にそっと触れてみましょう。続きはマガジンへ。